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# MCP 基本デバッグ
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## 基本デバッグ
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[[quick-debug.md|クイックデバッグ]]では、mcpのデバッグ方法について簡単に説明しました。この章では、openmcpにおけるデバッグモジュールの特徴と高度な機能に焦点を当てます。
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## タブ
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openmcpはタブをデバッグプロジェクトの最小単位としており、バーの+をクリックすると新しいタブを作成できます。OpenMCPのtools、resources、promptsの基本使用はInspectorとほぼ同じですが、OpenMCPは自動的に左側のリソースリストを初期化します。Inspectorではこの手順を手動で行う必要があります。
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## デバッグ内容の自動保存
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openmcpにはテスト結果を自動保存する機能があります。以下の動作が発生すると、openmcpはタブとその内容を保存します:
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- タブを作成し、有効なデバッグプロジェクトを選択する
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- デバッグページでデバッグ操作を行う(ツールの選択、ツールの実行、大規模モデルへの質問など)
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現在のmcpプロジェクトのテストデータは`.openmcp/tabs.{server-name}.json`に保存されます。ここで`{server-name}`はmcpサーバーが正常に接続されたサーバー名です。
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:::warning
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注意:同じプロジェクト内で、名前が完全に同じmcpサーバーバーを2つ持つべきではありません。これにより`.openmcp/tabs.{server-name}.json`の接続情報保存が衝突し、未知のエラーが発生する可能性があります。
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## インタラクティブテストでの迅速な再現
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デバッグプロセスでは、大規模モデルの回答が不十分で、これがあるツールのエラーによるものである場合が避けられません。問題がツールにあるかどうかを迅速に特定するために、下部の小さな飛行機アイコンをクリックできます。
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クリックすると、OpenMCPは新しいテストtoolプロジェクトを作成し、当時大規模モデルが使用したパラメータを自動的に右側のフォームに記入します:
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あなたがする必要があるのは、実行をクリックしてエラーオプションを確認または排除することだけです。
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## Mookデータ
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一連のmcp toolの応答を迅速にテストするために、mook data機能を提供しています。これにより、mcp toolのschemaに基づいて使用可能なパラメータのセットを迅速に生成し、mcp toolの機能をテストできます。
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2種類のmook方法を提供しています。1つ目はmookボタンで、クリックすると実際の意味はないがフォームを埋めることができるmookデータが自動生成されます。下図の`mook`ボタンがこの機能のトリガーポイントです。
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また、AI mook機能も提供しており、AIを使用してmookデータを生成できます。このデータはより現実的で信頼性がありますが、まず[[connect-llm|大規模モデルの接続]]で大規模モデルを設定する必要があります。下図の`AI`ボタンがこの機能のトリガーポイントで、mookデータを生成するpromptをカスタマイズすることもできます。
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## pydanticサポート
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pythonのfastmcpを使用してtoolを作成する場合、インターフェースのタイプを宣言する方法は2つあります。1つはpythonのデフォルトtypingライブラリを使用して複雑なデータ構造を宣言する方法、もう1つはpydanticを使用して複雑な変数を宣言する方法です。以下は例です:
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```python
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from mcp.server.fastmcp import FastMCP
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from pydantic import BaseModel, Field
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from typing import Optional, Union, List, NamedTuple
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mcp = FastMCP('錦恢の MCP Server', version="11.45.14")
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class PathParams(BaseModel):
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start: str
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end: str
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@mcp.tool(name="test",description="用来测试")
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def test(
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params: PathParams,
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test1: str,
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test2: Union[str, List[str]] = Field("", description="测试参数2"),
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test3: Optional[str] = Field(None, description="测试参数3")
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):
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return [test1, test2, test3, params]
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```
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これら2種類の宣言方法に対して内部変換を実装しているため、openmcpはどちらもサポートしています。特に、宣言した変数がオブジェクトである場合(上記の`PathParams`など)、openmcpのtoolデバッグウィンドウは「オブジェクト入力ボックス」を生成します。この入力ボックスは基本的な形式チェックとオートコンプリートをサポートしています:
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:::info オブジェクトとは?
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ここでの「オブジェクト」はjavascriptの概念で、シリアライズ可能なデータタイプの中で基本データタイプを除いた部分を指します。例えば{ "name": "helloworld" }はオブジェクトです。オブジェクトはpythonではdictやnamedTupleに似ています。
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:::warning
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openmcpは可能な限り多くの状況をサポートしていますが、生産環境ではmcp toolのパラメータをオブジェクトとして定義することは推奨しません。シンプルなデータタイプとして定義することで、大規模モデルがツールを呼び出す際の安定性をより高めることができます。
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